トップ > 2010年度(社)長岡青年会議所 理事長所信


2001年5月社団法人長岡青年会議所(以下、「長岡JC」とする)に入会してあっという間に年月が経過した。「修練・奉仕・友情」の信条のもと、「明るい豊かな社会を築き上げよう」と必死になって限られた時間の中で活動をしてきた。だが、入会当初はJCが何を活動しているのか殆どわからないまま憧れていた先輩から名前を覚えてもらいたい一心で活動に参加していたことが本当のところである。
JC活動中や懇親会の席では、先に入会したメンバーに叱咤され、当時はとても悔しい思いを何度も経験したように記憶する。しかし、その意味が後でわかるようになる。一つの事業が終わると大の大人が皆揃って感動を共有し、涙を流し、共通の経験を重ねるごとに絆が深まった。そして、家族にも言えない悩みや相談に腹を割って話すことができる本物の友情で結ばれた私にとってこれは、新しい形の家族(ファミリー)であった。このメンバーたちといる時は構える事無く泥臭い最高の満足感・達成感を実感できる。
今、胸を張って言える。JC活動を通してJAYCEEとして誇りを持つことができ、心から親友と言える仲間ができた。そして、JCで学んだ事を今後の人生で如何なく発揮したい。
JCという最高の学び舎に入会できたことに私は心から感謝したい。
日本の夜明け
我々と同じ世代の青年が中心となって、命をかけて日本を改革した時代がありました。時は幕末、日本の夜明けとまで言われた明治維新が断行され、250余年続いた徳川泰平の世を一新した歴史上最大の革命でした。
西欧列強の侵略から日本を守るという危機感、そして日本を愛するという崇高な志が旧習に縛られた人々の目を覚まさせ、下級武士や庶民までもが新しい日本を創り上げるために立ち上がりました。先人たち一人ひとりが日本人としての誇りを持ち続けたからこそ世界に誇れる日本があるのでしょう。
現在ある豊かな生活は先人たちの努力のおかげで存在しています。我々は、先人たちへの感謝の気持ちを忘れずに、今日という時代が如何なる歴史を経て創られたかを十分に検証し、その歩みを真摯に学び日本人の名に恥じぬよう継承する責任があります。
日本の精神
今日の日本社会は、利己主義者や無責任な人間が想像もできない凶悪犯罪、卑劣な詐欺商法などと共に犯罪の低年齢化など見るも無残な社会に転落しています。「自分さえ良ければいい」「迷惑をかけなければ何をしてもいい」という私欲に傾倒しがちな昨今の価値観は、個人主義、自由主義を誤って理解し、自分の好き勝手を「自分らしさ」という言葉で肯定出来ると勘違いした自己中心的な欲の価値観を受け入れてきたからです。その結果「自律心」「正義感」「思いやり」という倫理観や道徳観など日本人としての美徳精神が教育という観点のなかで軽視されていきました。
歴史から紐解くと、戦前の日本人は気高き日本の魂があり、誠実・勤勉で忍耐強くお互いを敬う気持ちを持ち、他人の痛みを理解できる人間になるよう厳しく教育されました。慈しむ愛を持って人を思いやることを「仁」と唱え、私欲に囚われずに行動することを「義」と説き、人を思いやる行動を「礼」として発展させ、勤勉に邁進する中に「智」を発見し、誠実で真実にこだわる「信」を裏付けとする、儒教から学ぶ五常の徳を基礎とした「武士道」の教えが日本人の規範として存在していました。さらに、祖先を敬い主君に対しての忠義、親への孝心、忍耐心や謙虚さを大切にし、あらゆる危険や困難に直面しても平常心を持って運命を穏やかに受け入れることなど誇り高き風貌を継承してきました。
今一度、我々がJAYCEEとして己を律することで「武士道」の教えを規範とし、古き良き「日本の精神」を取り戻すことにより後世に正しい「道」を継承する責任があります。
8月1日
昭和20年8月1日午後10時30分、長岡の市街地はアメリカ軍の爆撃機により大空襲を受け焼け野原となり1470余名の尊い命が失われました。終戦後、先人たちのご尽力により見事な復興を成した今日では、その無残な傷跡はどこにも見る影はありません。
しかし、平穏なくらしの中で、新潟県唯一の戦災都市である長岡の歴史と慰霊を風化させてはいけないという思いから、昭和59年に柿川灯籠流し事業は立ち上げられました。諸先輩方の努力の積み重ねによって今年度で第27回目を迎えます。戦災で亡くなられた方やそのご遺族の想い、そして未来を担う子供たちに平和への願いと命の尊さを語り継いで行くことが大切であり、戦災への想いと恒久平和への誓いを込め灯籠流し事業を執り行います。
また、長岡まつりの原点は戦災復興祭であることを若い世代に伝播し、長岡JCのシンボルでもある夢神輿を厳粛且つ盛大に担ぎ、長岡まつりを市民と共に盛り上げて参ります。
本年も長岡JCとして8月1日を特別な日とし、長岡まつりに積極的に参画いたします。
55周年
戦後の焼け野原に青年が立ち上がり、これからの戦災の復興と日本を再建するという志によって青年会議所が誕生し活動が開始されたことは皆様ご存じのとおりです。また、長岡青年会議所は1954年9月5日に創立されました。長岡青年会議所設立趣意書を見ると「日本経済の建設にたずさわるわれわれの青年が同志相寄り、相互の啓発と社会への奉仕とを通じて、広く全世界の青年と提携し経済・社会の現状を研究してその将来進むべき方向を明確にし、経済界の強力な推進力となり、日本経済に寄与することを目的とした団体であります。」と書いてあります。現在も我々長岡JCは、不変の志として受け継がれている「明るい豊かな社会の創造」と長岡の発展に欠かせない米百俵の精神を持って率先して地域発展または、まちづくり、ひとづくり活動を行っております。
このように青年会議所活動が55年の永きに亘り継続出来たのも諸先輩方のご尽力、地域の皆様のご協力の賜物と深く敬意を表し、厚く感謝し、これからも「夢あふれる社会の創造」に向けメンバー及び地域の皆様と共に歩み続けて参ります。
誇り
2009年度は社団法人日本青年会議所を筆頭に45000人必達プロジェクトとして各会員会議所が会員拡大に取り組みました。今更言うまでもありませんが、会員拡大というのは組織の存続を考えるにあたっても、JC活動の輪を拡げていくにも最も重要な課題であることは間違いありません。会員拡大ができないのは「JC運動が理解されていないのではなくて、そこで活動する我々の姿勢が理解されていない」からではないでしょうか。
また、残念ながら入会しても途中で休会もしくは退会するメンバーの数は少なくありません。経済的なことや人間関係であったり目的が見出せなかったり等理由も様々です。
この事態を打開するために、まず青年会議所とは何なのかという組織の基本理念を再度認識する必要があります。そして、JAYCEEとして己を律し、JCに誇りを持ち、私たちの生き方に自信を持ち、JC運動のすばらしい功績と未来(あす)への夢をより広く、より深く語り合い、JCにかかわった者として我々が行っている誇りある活動を広く伝播していきます。
気づき
世界的な金融不安によりまだまだ今後の景気の不透明感は強く、企業の発展を願っても利益の確保を維持することが精一杯という状況が続いています。
我々の身の周りには溢れるほどの情報が行ききし何事もインターネットに頼り一見便利に効率よく感じますが、プログラムだけで組織の問題全てを解決できるものではありません。そこには必ず「人」がたずさわり、時には「リーダーシップ」や「気づき」などが、問題解決に繋がっていきます。今後、組織の中で我々の持つ能力を最大に発揮し素晴らしいパフォーマンスを生み出すために、セルフ エスティームを高めることが必要です。
「セルフ エスティームを高める」とは、ポジティブな自己をイメージし、自分自身を肯定し、誇りに思い他者からも十分に認められるであろうという自負心・自尊心を高めることです。私たちは自らの能力を肯定的に認め自分自身を誇りに思うことで自己を高め、組織の成長と発展に力強く貢献していけるのではないでしょうか。
我々JAYCEEにとっても青年経済人としても組織の人財育成は必須です。当然、経験豊富な人間だけで考え、行動すれば効率的には良いでしょう。しかし、それでは組織の発展に繋がりません。忍耐強く後輩を気づかせ、「自分がこの組織を背負っている」という意識を持てるように導く事が必要です。その「導き」が自分の才能を輝かせるのです。
メンバー一人ひとりが自ら活動の中で学び、気づき、お互いを認め合ってセルフ エスティームを高めていく過程の中で得たものを糧に進歩し、その個人の進歩を組織の進歩とし組織を活発化させ健康で強靭な組織を創り上げていきます。
変革
我々JAYCEEは青年経済人として、またはJCメンバーとして限られた時間の中で活動している。さまざまな事業を取り組むにあたり、そのプロセスは非常に大事なことであるが同じ時間を皆で共有するのだから合理的に形成していかなければならない。合理的=妥協・諦めではなく「和而(わして)不同(どうぜず)」の信念で取り組みたい。
また、今現在、特に問題があるわけでもないが問題がないことが良いことではない。むしろ何の問題もないように見えている時に将来の墓穴を掘っていることが多い。変わらないものは何か、変わってはならないものは何か、変えなければならないものは何か。組織の問題はいつもこの3点を念頭において考えたい。何でも変えれば良いものではないし、何でも変わらず安定しているものが良いものでもない。
夢
この混沌とした時代、誰もが将来に不安を感じているが、夢のひとつも語ってみたい。しかし、「夢語ったって経営は出来ないし、夢だけでは会社も成り立たない」と殆どの人が言うだろう。だが、夢のひとつも語らなければ仕事は出来ないし、現実だけ見ていても先には何もない。未来があることを信じ、夢を語らなければ希望に満ち溢れた未来(あす)を創ることも出来ないだろう。個人の力は小さくとも私たちにできる何かがある筈だ。我々JAYCEEは将来の責任を担っている。
夢を語りそれを現実にするために日々邁進し、私たちが生きてきた確かな証を子孫や誰かの記憶に残したい。生きている感謝を忘れず未来(あす)のために、これからも精一杯生き抜いていきたい。
社団法人 長岡青年会議所
〒940-1151 新潟県長岡市三和3丁目123−15 TEL:0258-34-0069 FAX:0258-34-0395