委員長 近藤 正明
私たちの生きる今は「平和」なのでしょうか。現代の多くの日本人は比較的恵まれた生活を送り、平和に無関心で平和だと勘違いしているように感じます。しかし、世界では今も紛争や暴動、侵略、飢餓、貧困があり、日本でも拉致問題や領土領海問題など未だ解決していない問題を抱えています。我々、社団法人長岡青年会議所(以下、「長岡JC」とする)は「平和」についてどう向かい合うべきか取り組む必要があります。
1970年代から多くの日本人が行方不明となり、その事件のいくつかは北朝鮮の拉致によるものであることが明らかになっていますが、未だ解決に至っていません。領土領海問題においては、歴史的根拠もある日本固有の領土であるにもかかわらず、北方四島はロシアに、竹島は韓国に実効支配されています。昨年度から引き続き、拉致問題や領土領海問題を取り上げ、問題解決に向かって行動していかなければならないと考えます。また、私たちの住む長岡市は、昭和20年8月1日にアメリカ軍による大空襲で一夜にして多くの尊い生命と財産を奪われた県内唯一の戦災都市です。終戦から60年以上が経ち、戦災体験者から戦争の悲惨な事実を聞く機会が減り、関心も薄れてきているように感じます。我々は戦争の悲惨さ、平和の尊さと大切さを伝え、戦災殉難者に対する慰霊の想いと平和への誓いを込めて灯籠を流して頂けるよう、柿川灯籠流し事前清掃、第29回柿川灯籠流しを行います。過去を知り歴史から学ぶことで見識を深め「平和」に対する意識を醸成し「今、自分に何が出来るのか」を考え、行動する必要があります。
本年度、平和への誓い委員会では「平和」を誓う心を持ち、十分に議論し、問題解決への糸口を見つけていきます。そして、長岡JCメンバーが一丸となり、新たな一歩を踏み出すことで長岡から平和の灯を伝播していける活動を行って参ります。