委員長 瀧川 寛人
私たち一般社団法人長岡青年会議所(以下、「長岡JC」とする)は、昭和59年から8月1日に柿川灯籠流し事業を執り行ってまいりました。しかしながら未だに、長岡空襲の史実を語り継ぐ重要性は一部の市民にしか浸透していないように感じます。空襲から68年、戦災体験を語り継ぐ方々が年々高齢化と共に減少している現状を考えると、恒久平和への願いをより多くの市民に伝えることは、今を生きる我々の責務であると考えます。
長岡空襲という悲惨な史実を風化させない為にも、長岡に住み暮らす者としてこの史実をより深く学ぶ事で今ある平和の大切さを感じていただき、先人たちに対する慰霊の心を育み、そして二度と繰り返してはならないこの史実をこれからの次代を担う若い世代に語り継いでいく重要性を認識していただきます。また、長岡JCが継続して執り行ってきた柿川灯籠流しも第30回を迎えるにあたり、尊い命を奪われた戦災殉難者たちを想い、今を生きる我々が未来に継いでいけるようより多くの市民に発信し、先人たちの弛まぬ努力があって今があることに感謝し、慰霊の心と恒久平和への願いをもって柿川灯籠流しを執り行います。間もなく空襲から70年を迎えようとしています。8月1日には、長岡市内の各地で追悼式典や平和事業が開催されておりますが、改めて戦災都市長岡として、今後どのようなかたちで風化させずに未来に引き継いで行けるかを一人の長岡市民として、長岡JCという組織として行政や関連する様々な団体と連携を取りながら、8月1日という日の在り方について、まちが一体となったかたちの実現を目指してまいります。
本年度灯籠委員会では、空襲を乗り越えたまち長岡の今を生きる者として、その責任と使命を受け継ぎ、8月1日を特別な日として慰霊の想いの下、自然と手を合わせ、恒久平和への願いを次代に語り継ぐために活動してまいります。