私たちの住む郷土長岡は、長岡空襲から70年の時を経て、まち並みは綺麗にインフラ整備され、平穏な日常生活において平和の大切さを実感する機会が減少しています。我々一般社団法人長岡青年会議所(以下、「長岡JC」とする)は、長岡空襲を受けた「8月1日」の史実を風化させず、体験された方々の想いを語り継ぎ、これからの時代を担う若い世代へ広く伝播する必要があります。
まずは、県内唯一の空襲を受けたまち長岡で住み暮らす我々大人が、二度と悲しい歴史を繰り返さないために、改めて「8月1日」の悲惨な史実を学び、長岡空襲を体験された方々の想いを継承することで平和への意識を醸成します。そして、これからの時代を担う子供たちが平和への関心を薄れさせる事無く、新たな未来を描くために、一人ひとりの命の尊さと先人たちが築き上げてこられた平和を継続していく大切さを伝播します。さらに、「戦後70年」を迎える本年を、長岡空襲を伝える節目の年と捉え、各種関係諸団体と連携強化を図ることで、様々な検証を行ってきた「まちが一体となったかたち」を実現するために、慰霊事業や平和関連事業に長岡JCとして率先して参画し多くの市民へ向けて発信します。また、長岡空襲により多くの方々の尊い命が奪われた「8月1日」には、戦災殉難者への慰霊と弛まぬ努力でまちの復興にご尽力された先人への感謝の想いを持ち、恒久平和への祈りを込めて灯籠を流していただくために、より多くの市民と共に第32回柿川灯籠流しを執り行います。
本年度灯籠委員会では、一年間の活動を通じて戦災都市で恒久平和を希求する青年として長岡空襲を体験された方々の想いを受け継ぎ、大人から子供へ、親から子へと継承の輪を紡ぐことができる語りべとなるべく活動してまいります。